裁判例・「責任能力のない11歳の子供が原因で起こった事故の両親の責任」 | 交通事故の無料相談は弁護士法人ALGへ

経験豊富なスタッフが親切丁寧に対応します!

フリーダイヤル0120-572-238
年中無休・24時間受付・全国対応
メール相談

交通事故の累計相談件数:27,398件  ※H19年7月~H29年6月まで

裁判例:最高裁平成27年4月9日判決・自保ジャーナルNO.1941、1P

裁判例【最高裁平成27年4月9日判決・自保ジャーナルNO.1941、1P】

No.56

責任能力のない11歳の子供が原因で起こった事故の両親の責任

【事案の概要】

Y(平成4年3月生、当時11歳)は、平成16年2月25日の放課後に、小学校の開放された校庭でサッカーボールを用いてフリーキックの練習中、ゴールに向けてサッカーボールを蹴ったところ、そのボールが、ゴール後方約10mにあった南門の門扉(約1.3m)の上を超えて、その先の橋(側溝約1.8m)を転がり道路にまで出てしまい、自動二輪車を運転して本件道路を進行していたA(大正7年3月生)が、これを避けようとして転倒し、左脛骨及び左腓骨骨折等の傷害を負い、入院中の平成17年7月10日、誤嚥性肺炎により死亡したため、Aの相続人らが、Y及びYの両親Zに対して損害賠償請求を行った事案です。

最高裁での争点は、両親であるZらに損害賠償責任が認められるだけの監督義務違反(民法714条1項)があったのかという点でした。

【判決のポイント】

民法上、未成年で責任能力(自己の行為の是非を判断できるだけの知能)がない場合には、不法行為に基づく損害賠償責任を負わないこととされています(民法712条)。

そして、裁判例をみると、当該未成年者が責任能力を備えていたか否かは、個別具体的に検討されており、年齢で画一的に判断されておらず、例外的な事情がある場合を除き、おおよそ11~13歳の当たりで判断が分かれる傾向にあります。

未成年者に責任無能力者がない場合には、監督する義務を負っている者(親権者等)が、その監督義務を怠らなかったこと、または、監督義務違反と未成年者の不法行為との間に因果関係がないことを立証できなければ責任を負うことになります(民法714条1項)。

では、具体的に本件でどのように判断されたのでしょうか。

①最高裁は、まず、「責任能力のない未成年者の親権者は、その直接的な監視下にない子の行動について、人身に危険が及ばないよう注意して行動するよう日頃から指導監督する義務があると解されるが、本件ゴールに向けたフリーキックの練習は、上記各事実に照らすと、通常は人身に危険が及ぶような行為であるとはいえない。また、親権者の直接的な監視下にない子の行動について日頃の指導監督は、ある程度一般的なものとならざるを得ないから、通常は人身に危険が及ぶものとはみられない行為によってたまたま人身に損害を生じさせた場合は、当該行為について具体的に予見可能であるなど特別な事情が認められない限り、子に対する監督義務を尽くしていなかったとすべきではない。」と監督義務について述べたうえ、

②「父母である上告人ら(Zら)は、危険な行為に及ばないよう日頃からYに通常のしつけをしていたというのであり、Yの本件における行為について具体的に予見可能であったなどの特別の事情があったこともうかがわれない。本件の事実関係に照らせば、上告人ら(Zら)は、民法714条1項の監督義務者としての義務を怠らなかったというべきである。」として、Zらの責任を否定しました。

③本判例のポイントは、最高裁が、直接の監視下にない子供に対しては、親は、危険な行為に及ばないよう日頃から通常の躾をしていれば、特に具体的に予見できた特別な事情がない限り責任を負わないとして、どの程度の監督義務を負うかを示したところにあります。

このエントリーをはてなブックマークに追加

まずは「交通事故チーム」のスタッフが、分かりやすく丁寧に対応致します

ご依頼するか迷われている方も、まずはお気軽にお問合せ下さい

私たち「交通事故チーム」が対応致します!
フリーダイヤル0120-572-238

年中無休・全国対応 【24時間受付】

こんなご質問にもお答えします
提示された賠償金額が適正か知りたい
そもそも、弁護士を介入させるべき?(弁護士を介入させることが必ずしもメリットではありません!)

弁護士法人ALG 支部情報

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG東京本部

東京本部

〒163-1128
東京都新宿区西新宿6-22-1
新宿スクエアタワー28F

東京本部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG宇都宮支部

宇都宮支部

〒320-0811
栃木県宇都宮市大通り4-1-18
宇都宮大同生命ビル9階

宇都宮支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG埼玉支部

埼玉支部

〒330-0802
埼玉県さいたま市大宮区宮町2-25
イーストゲート大宮ビルB館4階

埼玉支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG千葉支部

千葉支部

〒260-0013
千葉県千葉市中央区中央3-3-1
フジモト第一生命ビルディング8階

千葉支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG横浜支部

横浜支部

〒221-0052
神奈川県横浜市神奈川区栄町5番地1号
横浜クリエーションスクエア15階1503号室

横浜支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG名古屋支部

名古屋支部

〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦1-4-6
三井生命名古屋ビル10階

名古屋支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG大阪支部

大阪支部

〒530-0057
大阪府大阪市北区曽根崎2-5-10
梅田パシフィックビルディング801

大阪支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG姫路支部

姫路支部

〒670-0965
兵庫県姫路市東延末3丁目12番地
姫路白鷺ビル301号

姫路支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG福岡支部

福岡支部

〒810-0001
福岡県福岡市中央区天神1-1-1
アクロス福岡4F

福岡支部の詳細ページへ