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裁判例:名古屋高等裁判所平成20年9月30日判決

裁判例【名古屋高等裁判所平成20年9月30日判決】

No.62

交通事故によってペットの負った傷害について飼い主の慰謝料が認められた事例

【事案の概要】

判決は、飼い主の慰謝料について「近時、犬などの愛玩動物は、飼い主との間の交流を通じて、家族の一員であるかのように、飼い主にとってかけがえのない存在になっている」ので、「そのような動物が不法行為により重い傷害を負ったことにより、死亡した場合に近い精神的苦痛を飼い主が受けたときには、飼い主のかかる精神的苦痛は、主観的な感情にとどまらず、社会通念上、合理的な一般人の被る精神的な損害であるということができ、また、このような場合には、財産的損害の賠償によっては慰謝されることのできない精神的苦痛があるものと見るべきであるから、財産的損害に対する損害賠償のほかに、慰謝料を請求することができるとするのが相当」として飼い主の慰謝料を肯定しています。

【判決のポイント】

原則として、物的損害の填補によって精神的損害は慰謝されると考えられているために、物損の慰謝料は認められません。もっとも判決が指摘するように、ペットは家族の一員としてかけがいのない存在として認められているために、事故によってペットが死傷してしまったときには、例外的に慰謝料が肯定される場合があります。

本件では、犬と飼い主の関係において、飼い主はわが子のように愛情を注いで飼育されてきたことが認定され、慰謝料が肯定されております。

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