裁判例・「サンキュー事故の過失割合において、加害車両の通行禁止違反がほとんど考慮されなかった事例」 | 交通事故の無料相談は弁護士法人ALGへ

経験豊富なスタッフが親切丁寧に対応します!

フリーダイヤル0120-572-238
年中無休・24時間受付・全国対応
メール相談

交通事故の累計相談件数:23,209件  ※H19年7月~H28年12月まで

裁判例:京都地裁平成13年12月19日判決

裁判例【京都地裁平成13年12月19日判決】

No.66

青色信号の渋滞交差点を直進する被害車両(原付自転車)に、対向車線から道を譲られて右折進行した加害乗用車が衝突したサンキュー事故につき、事故当時、加害車が右折する道路は車両通行禁止時間帯であったものの、このような規制を知らない車両が進入することは予測できるものとして、過失割合を加害者9対被害者1とした事例

【事案の概要】

本件は、被害車両である原付自転車が、渋滞していた道路の左車線を直進して交差点に進入したところ、渋滞車線の車両が道路を譲ってくれたために右折してきた加害車両と衝突した、いわゆるサンキュー事故にあたります。

なお、事故当時、加害車両の右折先の道路は、時間帯により車両通行が禁止されていましたが、加害者はそのことを知らなかったとのことです。

【判旨概要】

上記の問題に対し、京都地裁は、右折車は直進車の進行妨害をしてはならない注意義務があり、対向車が進路を譲るために停止したときには、その左側から自転車等が飛び出すことは十分に予測されるから、本件事故は加害者の基本的な過失により惹起されたものというのが相当であるとしたうえで、同時に、被害者としても渋滞により同一車線を進行する車両が交差点の手前で停止したときは、対向車線で右折を待っていた車両が右折を開始することは予想できたはずであるから、そのような危険を予測して進行すべき注意義務に違背した過失があるとして、過失割合は被害者1に対して加害者9というのが相当である、と判断しました。なお、被害者が、右折先道路の規制からして右折車があるとは予想できず、過失はないと主張したことについては、車両通行禁止規制といっても時間帯による規制であって、そのような規制を知らない車両が右折を開始することは当然予測すべきであるとして、当該主張を認めませんでした。

【判決のポイント】

直進するバイクと、対向車線自動車に進行を譲られて右折した四輪自動車が衝突したサンキュー事故においては、①事故現場が交差点かそうでないか、信号があるか否かといった道路状況の他、②四輪車同士の事故か、二輪車の事故か、自転車の事故か、③直進被害車両、右折加害者車両それぞれから見た見通しの良さ、④直進被害車両、右折加害車両それぞれが走行してくることを予見することの容易性、⑤直進被害車両側の走行車線の広さ、⑥両車両のスピードの速さや一時停止の有無といった、様々な事情が考慮され、各事情によって、過失割合の幅が大きく変動する可能性があります。

一般的には、横浜地裁平成21年4月16日判決が「信号により交通整理のされている交差点における右折四輪車と直進自動二輪車の事故についての基本的過失割合は、右折車85対直進車15であるところ、本件の事情を踏まえて、(被害者)20対(加害者)80の割合で過失割合を行うことが相当である。」と判示しているように、別冊判例タイムズ38号で類型化された基本的過失割合をベースにしたうえで、特に重要な考慮要素がない限り、基本的過失割合に5~10の修正を加えたもので結論が出されているように思われます。

本件は、原動機付自転車と四輪自動車の事故で、信号により交通整理の行われている交差点において、直進車、右折車ともに青信号で進入した場合として、別冊判例タイムズ38号では被害者15対加害者85で類型化されている事故です。加害車両の右折先の道路は通行禁止の時間帯であり、加害者側の過失が大きいようにも思われますが、本判決ではほとんど考慮されませんでした。

サンキュー事故の場合には、スピード違反のように明らかに考慮されるべき事情と、そうでない事情があります。本件は、後者の場合について判断した一例として、参考になる裁判例と言えるでしょう。

裁判例 一覧へ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

まずは「交通事故チーム」のスタッフが、分かりやすく丁寧に対応致します

ご依頼するか迷われている方も、まずはお気軽にお問合せ下さい

私たち「交通事故チーム」が対応致します!
フリーダイヤル0120-572-238

年中無休・全国対応 【24時間受付】

こんなご質問にもお答えします
提示された賠償金額が適正か知りたい
そもそも、弁護士を介入させるべき?(弁護士を介入させることが必ずしもメリットではありません!)

弁護士法人ALG 支部情報

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG東京本部

東京本部

〒163-1128
東京都新宿区西新宿6-22-1
新宿スクエアタワー28F

東京本部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG宇都宮支部

宇都宮支部

〒320-0811
栃木県宇都宮市大通り4-1-18
宇都宮大同生命ビル9階

宇都宮支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG埼玉支部

埼玉支部

〒330-0802
埼玉県さいたま市大宮区宮町2-96-1
三井生命大宮宮町ビル5F

埼玉支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG千葉支部

千葉支部

〒260-0013
千葉県千葉市中央区中央3-3-1
フジモト第一生命ビルディング8階

千葉支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG横浜支部

横浜支部

〒221-0052
神奈川県横浜市神奈川区栄町5番地1号
横浜クリエーションスクエア15階1503号室

横浜支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG名古屋支部

名古屋支部

〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦1-4-6
三井生命名古屋ビル10階

名古屋支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG大阪支部

大阪支部

〒530-0057
大阪府大阪市北区曽根崎2-5-10
梅田パシフィックビルディング801

大阪支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG姫路支部

姫路支部

〒670-0965
兵庫県姫路市東延末3丁目12番地
姫路白鷺ビル301号

姫路支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG福岡支部

福岡支部

〒810-0001
福岡県福岡市中央区天神1-1-1
アクロス福岡4F

福岡支部の詳細ページへ