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交通事故の過失割合Q&A:Uターンを試みたところ追い越しをかけてきた二輪車と衝突した

Uターンを試みたところ追い越しをかけてきた二輪車と衝突した場合の過失割合

Question

片側4車線の道路の第4車線(右折レーン、転回禁止場所でない)を走行中、転回を試みたところ、私の右後方から追い越しをかけ右折しようとしてきた二輪車と衝突しました。

最右レーンだったので、まさか右から追い越されるとは思わなかったのですが、私の過失のほうが大きいのでしょうか。

Answer

二輪車が右から追い越し右折をかけるというのは、一般的な走行態様ではないため、これに近い事故態様の基本過失割合を参考にするほかありません。

設問の場合、四輪自動車転回中における直進二輪車との事故のケースがもっとも近いと思われますが、この場合だと、四輪自動車90、二輪車10が基本過失割合とされています。

もっとも、片側四車線道路であればその最右レーンは、車両通行帯や黄色線等により追い越し禁止区域に指定されているのが通常でしょうし、そうでなくとも危険な運転であることは間違いありません。したがって、相手方二輪車に対しては相当程度過失が加算修正される可能性が高いと言えます。

類似事案の裁判例では、転回四輪自動車60、追い越し右折の二輪車40の過失割合が認定されています(東京地裁H13.5.30判決)。

通常想定しがたい、相手方二輪車の追い越し右折に対し、適法に転回動作を行った四輪自動車に6割もの過失が認定されることに違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。

これは、転回について、道交法25条の2第1項は、「他の車両等の正常な交通を妨害するおそれがあるときは…転回してはならない」と規定しているのに対し、右折については、道交法34条2項が「自動車は…右折するときは、…徐行しなければならない」と規定しているように、転回は右折等と比較して、より高度の注意を払う必要があることによるものと考えられます。

その他の事故状況等にもよりますが、設問のケースでも、転回四輪自動車にも一定程度過失が認定されるのはやむを得ないところでしょう。

■過失割合についての実務上ポイントコーナー■

右折と転回の注意義務の程度の違いについて、裁判例を比較してみましょう。転回の場合における、前記裁判例をまず挙げておきます。

(四輪自動車)は、Uターンを実行するに当たって、後方又は右後方に対して十分な注意を払う必要があるところ、これを十分になし得ず、その結果、右後方から走行してくる原告車に全く気づかなかった…Uターンを実行するために被告車の右側と中央分離帯との間隔をやや広く開け、また、被告車を若干右前方に向けて停止させた態様がサイドミラーを通した本件道路の右後方確認を困難にした可能性が高い点も考慮すると、被告増田の過失責任は重い…交差点での右折進行時に、先行車に続いて進行するのではなく、先行車の右側方を併走して、又は、右側方を通過して右折進行しようとした(二輪車)の運転行動は、右折進行中の車両運転者にとって右後方確認が容易でない点を考慮すると、大変軽率かつ危険な運転態様であったということができる…(二輪車は)安全運転義務違反及び前方不注視の点でその過失責任は少なくない。

東京地裁H13.5.30判決要旨

この裁判例では、下線部分のとおり、転回車に対しては自車後方・右後方につき十分な注意を払うべきものと判示されています。

他方、四輪自動車同士のケースで、少し古い裁判例ではありますが、右折車と右からの追い越し車両の事故における高裁の裁判例を紹介しておきます。

この事例では、右折車は、30メートル手前から方向指示器を出し、徐行の上、道路中央に寄り、適法な右折を行っていた旨認定した上で、次のように判示しています。

(右折車が、)右折の合図をして道路の中央線一ぱいに寄つて進行するときは、後続車輛としては、右折車輛との衝突を避けるに必要な車間距離を保持するのは当然の義務であり…追越禁止の場所である交差点において右折の合図をしている右折車輛を追い越してその進路を妨害することは法規上も許されない……後続車輛が右のような注意義務を遵守するであろうことを信頼して、安全に交差点を右折するため、もつぱら対向車や横断歩行者等に対する前方の安全を確認すべき注意義務が要求されているのであつて、特別の事情のないかぎり、…道路の中央線から右側部分に出て、あえて交通法規に違反し、交差点において右折の合図をしている右折車輛を追い越そうとする車輛のありうることまでも予想して、後方の安全までも確認すべき注意義務はない。

大阪高裁S42.2.7判決要旨

この高裁判例では、信頼の原則法理を用い、右折車にはもっぱら前方に対する注意義務が要求されるのであって、特別の事情のない限り、後方の安全までも確認すべき義務はないと判示されています。

このように、右折車両と転回車両では、要求される注意義務の内容が異なっており、それが過失割合の配分の違いにつながっているのです。

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