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交通事故の過失割合Q&A:追い越し禁止違反をして合図を出さずに右折したバイクと衝突

追い越し禁止違反をして合図を出さずに右折したバイクと衝突した場合の過失割合

Question

片側1車線(追い越し禁止区間)の道路を自動車で直進走行中、反対車線にはみ出し、制限速度を20kmほどオーバーしながら追い越しをかけました。すると、二台前のバイクが合図を出さずにいきなり右折したため、衝突してしまいました。

バイクの運転手はヘルメットの紐を絞めずに装着していたようで、頭を打ったことにより重度の後遺症を負ってしまいました。事故原因の多くが私の追い越しにあることは認めますが、相手がヘルメットをきちんと装着していなかったことが後遺症の原因になっているとも思います。私がすべての責任を負うのでしょうか。

Answer

二輪車は通常左端を通行していることから、後続車としては通常"追い抜き"の形をとることとなるでしょう。

したがって、基本過失割合としては、自動車の進路変更に対する後続直進車の事故等を参考に考えることになります(別冊判例タイムズNo.38、民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準、367頁参照)。

進路変更車が四輪自動車、後続直進車が二輪車の場合における、基本過失割合は、前者80、後者20とされています。

設問では、四輪自動車の側に、20kmの速度超過と、追い越し禁止違反があり、これらはいずれも過失の修正要素となりうるものです。

他方、二輪車の側にも、あらかじめ右に寄らず、合図も出さずに右折したという落ち度があり、これらも修正要素と考えられます。

では、ヘルメットの点はどうでしょうか。ヘルメットの紐は、道交法上規定もなく、結ばないこと自体は明確な交通法規違反とは言えません。

ただし、二輪車運転者がヘルメットの紐を絞めていなかったことを、同人の過失の過重要素として考慮した裁判例もあります(広島地裁H17.9.20判決)。

もっともこの裁判例は、二輪車側の損害の大半が"頭部外傷による後遺障害"という事情があり、その余の骨折等があったとしてもこれに対し過失相殺をする趣旨とまでは考え難いところですが、事案の内容次第では同様の判断がなされる場合もありうるでしょう。

■過失割合についての実務上ポイントコーナー■

過失とは、結果予見可能性と結果回避可能性を前提とする予見義務、結果回避義務の違反と説明されます。

過失相殺における過失も、すべての落ち度が過失と判断されるわけではなく、結果予見可能であったにもかかわらず、これを怠った、というような場合を指します。

参考裁判例もこの点を意識しており、

顎ひもの付いたヘルメットを着用することは法律上要求されておらず、これのついていないものを着用して二輪車を運転することが直ちに違法となるわけではないが、一般的に二輪車用ヘルメットには顎ひもが装着されており、これをかけることが通常であること、顎ひものないヘルメットを着用する(ないしは装着されている顎ひもをかけない)ことが、万一の事故の際ヘルメットとしての効用を大きく減殺し、ヘルメット着用を義務づけた法の趣旨を没却する結果となることは常識である。

と判示した上で、

本件事故による原告の損害の大部分を占めるものは、後記のとおり、頭部外傷による後遺障害等であることなどに照らせば、原告が本件事故当時顎ひものないヘルメットを着用していた事実は、本件事故における損害の結果発生の原因力を与えたものとして、衡平の観点から過失相殺の根拠となるものと解すべきである。

と判示しています。

なお、右折車と追い越し禁止違反車の関係については、自動車対二輪車(信号のある交差点―その他)でも触れています。

本設問の裁判例は、右折車が合図もなく、中央にあらかじめよることもなかったことから、適法な右折とは言えなかった点で自動車対二輪車(信号のある交差点―その他)の事案とは異なっていますが、両者の違いを比較してみると、過失相殺の判断が個別具体的な事情を総合考慮していることが、よりお分かりいただけると思います。

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