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交通事故の過失割合Q&A:飲酒運転の自転車が飛び出してきた

飲酒運転の自転車が飛び出してきた場合の過失割合

Question

夜間、片側2車線で中央線の引かれている幹線道路(=優先道路)を自動車で直進進行中、信号のない交差点左方から自転車(道路左側を通行)が飛び出してきて事故になりました。

私も時速25kmくらいスピード違反をしていたのですが、相手方自転車は飲酒運転でした。自転車の場合も飲酒運転は法律違反になるはずなので、相手方の過失もかなり大きいと思うのですが、この点は過失割合において考慮されないのでしょうか。

Answer

自動車が優先道路、自転車が非優先道路の場合における出会い頭事故の場合の基本過失割合は、双方とも50:50とされています。

設問の場合、まず、自動車側の過失を加算する要素として、速度超過が挙げられます。

速度超過は、概ね時速15km以上から30km未満の超過の場合、著しい過失として10程度、概ね時速30km以上の超過の場合重過失として15程度過失割合が加算されるものとされています(別冊判例タイムズNo.38、民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準、399頁、389頁参照)。

もっとも、時速30km以上の速度超過に至らない事案でも、その他の事情と相まって重過失が認定されることはありうるでしょう(参考裁判例、大阪地裁H20.7.31判決)。

他方で、自転車側の過失を加算する要素としては、①夜間であること、②飲酒運転、の2点が挙げられます。
①の点は概ね5程度自転車側の過失割合を加算する要素とされています(別冊判例タイムズNo.38、民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準、399頁)。

②の点について、自転車は道交法上、軽車両として車両等に含まれることから(道交法2条1項8号、11号)、酒気帯び運転は道交法違反となります(道交法65条)。したがって、自転車の場合も一般的には、酒気帯び運転は「著しい過失」にあたるものとして、過失割合を10程度加算する事由とされています(別冊判例タイムズNo.38、民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準、388頁、399頁)。

この点について、前記裁判例は、自転車の飲酒運転を修正要素として斟酌していません。もっとも、この裁判例は自転車の飲酒運転自体が過失割合の修正要素にあたらないと評価したものというより、酩酊状態に対する証拠不足を考慮した結果と解すべきでしょう。

設問の事案では、その他の事情にもよりますが、自動車45~55、自転車45~55前後の過失割合となることが予想されます。

■過失割合についての実務上ポイントコーナー■

上記参考裁判例は、事故現場は中央線が引かれている優先道路であること、夜間の事故であることを認定の上、以下のように判示しています。

(自動車)は制限速度を25km前後オーバーするスピードで走行していたこと…、衝突地点が中央線よりも北側であった上、(自動車運転者)も(自転車)を前方約9.7mの地点に至るまで発見できなかった…ことに鑑みると、(自動車運転者)にも重過失があったと言うべきである。

これらの諸事情(なお、(自転車運転者)が飲酒の上で自転車を運転していた事実は窺えるけれども、その度合いを客観的に裏付ける証拠もなく、初診時に暴言を吐いていたのも飲酒酩酊の影響か本件事故の影響かは明らかでないから、過失割合の修正要素として斟酌するのが相当でない。)を総合勘案すると、本件事故における過失割合は、原告太郎が35%、被告次郎が65%と解するのが相当である。

大阪地裁H20.7.31判決要旨

民事訴訟においては、原則として自己に有利な法律効果を生じせしめる要件事実については、その者が証明責任を負うものとされています。

証明責任を負うということは、当該事実の存否につき、真偽不明(裁判官が当該事実の存在につき確信を抱けない)の場合に、その事実の存在を前提とする法律効果は生じないということを意味しています。

上記裁判例が、「自転車運転者が飲酒をしていたことは窺えると述べつつ、その度合いを裏付ける証拠がない」としたのは、酒気帯び(呼気中アルコール濃度0.15mg/L以上)の度合いに達していたかについて、真偽不明と判断したことを示すものでしょう。

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