交通事故の過失割合Q&A:渋滞車間の隙間から飛び出してきた歩行者に衝突してしまった

経験豊富なスタッフが親切丁寧に対応します!

フリーダイヤル0120-572-238
年中無休・24時間受付・全国対応
メール相談

交通事故の累計相談件数:27,398件  ※H19年7月~H29年6月まで

交通事故の過失割合Q&A:渋滞車間の隙間から飛び出してきた歩行者に衝突してしまった

渋滞車間の隙間から飛び出してきた歩行者に衝突してしまった場合の過失割合

Question

片側一車線の道路(歩車道の区別なし、横断歩道、交差点の近くでない)を直進走行中、反対車線側から横断してきた子供(当時5歳)をはねてしまいました。制限時速30kmの道路で、私は40kmくらいのスピードでした。

反対車線側は車が渋滞しており、停車車両の隙間から飛び出してきたことから、急ブレーキをかけたものの避け切れませんでした。

現在その子の親から損害賠償を請求されているのですが、私から見るとこのような横断は予想外の行動ですし、相手方にも過失があると思うのですが、過失相殺が認められる余地はあるのでしょうか。

Answer

横断歩道及び交差点の近くでない場所における、歩行者横断事故の基本過失割合は歩行者20、自動車80です。

歩車道の区別がないことは、自動車側の過失を5程度加算する修正要素です。これは、歩車道の区別がない場所においては、歩行者の飛び出し・はみ出し等が予想されることによるものと考えられます。

また、歩行者が児童(6歳以上、13歳未満、道交法14条3項)であることは、自動車側の過失を5程度加算する修正要素です。

設問では10km程度の速度違反もあったようですが、加算修正要素である「著しい過失」は概ね15km以上の速度超過を指すものとされています。もっとも、他の事情と相まって、事故発生の主要因と評価される場合などには考慮の対象とされるでしょう。

歩行者側の過失としては、夜間であることや幹線道路であること、横断禁止規制ことなどがあげられます。

共通する考え方としては、自動車にとって歩行者の横断を予測しがたい場所であることや、歩行者の存在を発見しえたこと、歩行者が当該横断行為の危険性を容易に認識可能な状況での横断であったこと等、が挙げられるでしょう。

渋滞車両の間を通って横断してきた点は、直前直後横断として、歩行者側の過失の加算要素とされています(民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準全訂5版、61頁参照)。これは、「歩行者は車の直前・直後で道路を横断してはならない」と規定されていることによります(道交法13条1項)。

設問の場合も、一定程度歩行者側の過失が認定される可能性が高いでしょう。

■過失割合についての実務上ポイントコーナー■

信号のない場所における、横断歩行者と自動車の事故は、横断歩道の有無や、横断歩道上か否かにより基本過失割合が大きく変わります。

道交法上、歩行者は横断歩道を横断すべき義務がある一方で(道交法12条1項)、これに従う限り手厚く保護されているということです。

その他にも、交差点の近くでは、自動車側の注意義務が加算されていることなどから(道交法36条4項、38条の2)、道路の状況等により、基本過失割合は異なっています。

歩道と車道の区別のない道路で、横断歩道が付近にない場所の場合、歩行者が横断することは一般的に予想可能と考えられる一方で、実際にどの程度予測可能かという点は、当該現場の状況によるでしょう。

裁判例では、具体的な現場の状況に応じて、過失割合を認定しています。直前直後横断につき、裁判例と判例を紹介します。

(歩行者)…の年齢(事故当時5歳)を考慮に入れても…未だ身長の高くない子供が停車車両の間を通って比較的交通量の多い本件道路を横断する行為がかなりの危険を伴うということは容易に認識しうるから、本件道路を横断しようとする以上は進行してくる車両の有無・動静につき相当の注意を払うべき…注意を欠くところがあったといわざるを得ない…2割の過失相殺を行うのが相当である。

大阪地裁H11.3.11判決要旨

5歳という歩行者の年齢を考慮してもなお、停車車両の直前直後横断であることが、歩行者側の過失の加算要素とされていたことが読み取れます。

次の判例は、夜間・雨天の事故である上、渋滞停車車両間の直前直後横断であり、かつ道路上で佇立したという事案に対し、自動車側の一方的過失とされた事案です。

(歩行者は)右方の安全を確認した上で本件道路の横断を開始したが、左方からの車両が本件横断歩道手前で停止しなかったことから、見取図×の地点において歩行を止めたものと推認することができる…車両との衝突を避けるため、より中央線に寄った地点において立ち止まって待つべきであったが…横断歩道上ではあるがより危険性の高い位置に佇立していた…(歩行者にも)不注意の点があったと認められる。

しかしながら、本件事故は、(自動車運転者が)本件横断歩道があることを認識しながら、横断歩道手前における徐行義務に違反した上、前方注視という車両運転者にとり最も基本的な注意義務にも違反して引き起こしたものであり、その過失は著しく、上記認定の雨天、夜間という条件を斟酌しても厳しい非難を免れない。

(自動車運転者)のこのような義務違反と比較すると、(歩行者)の不注意は、はるかに軽微なものであり、これを理由として過失相殺をすることは相当でない。

この判例のポイントは、歩行者が横断歩道上を横断していた点でしょう。

道交法13条1項も、但し書きにおいて、「横断歩道によって横断するときはその限りでない」と規定していることや、車両運転者としても、横断歩道上における徐行・一時停止義務があること(道交法38条1項)から、自動車運転者の一方的過失と認定したものと解釈できます。

このエントリーをはてなブックマークに追加

まずは「交通事故チーム」のスタッフが、分かりやすく丁寧に対応致します

ご依頼するか迷われている方も、まずはお気軽にお問合せ下さい

私たち「交通事故チーム」が対応致します!
フリーダイヤル0120-572-238

年中無休・全国対応 【24時間受付】

こんなご質問にもお答えします
提示された賠償金額が適正か知りたい
そもそも、弁護士を介入させるべき?(弁護士を介入させることが必ずしもメリットではありません!)

弁護士法人ALG 支部情報

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG東京本部

東京本部

〒163-1128
東京都新宿区西新宿6-22-1
新宿スクエアタワー28F

東京本部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG宇都宮支部

宇都宮支部

〒320-0811
栃木県宇都宮市大通り4-1-18
宇都宮大同生命ビル9階

宇都宮支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG埼玉支部

埼玉支部

〒330-0802
埼玉県さいたま市大宮区宮町2-25
イーストゲート大宮ビルB館4階

埼玉支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG千葉支部

千葉支部

〒260-0013
千葉県千葉市中央区中央3-3-1
フジモト第一生命ビルディング8階

千葉支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG横浜支部

横浜支部

〒221-0052
神奈川県横浜市神奈川区栄町5番地1号
横浜クリエーションスクエア15階1503号室

横浜支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG名古屋支部

名古屋支部

〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦1-4-6
三井生命名古屋ビル10階

名古屋支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG大阪支部

大阪支部

〒530-0057
大阪府大阪市北区曽根崎2-5-10
梅田パシフィックビルディング801

大阪支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG姫路支部

姫路支部

〒670-0965
兵庫県姫路市東延末3丁目12番地
姫路白鷺ビル301号

姫路支部の詳細ページへ

弁護士法人ALG&Associates

弁護士法人ALG福岡支部

福岡支部

〒810-0001
福岡県福岡市中央区天神1-1-1
アクロス福岡4F

福岡支部の詳細ページへ